住信SBIネット銀行住宅ローンの概要
住信SBIネット銀行は三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同で出資するネット銀行です。元々ソフトバンクグループの金融関連企業だったSBIホールディングスのネット銀行としての強みと、三井住友信託銀行のリアルな信託銀行としての銀行サービスの強みを併せ持つ銀行として、革新的な銀行サービスを提供している銀行です。
住信SBIネット銀行の住宅ローンの特徴は「変動金利は業界トップクラスの低金利」「当初固定金利は業界トップクラスの低金利」「全疾病保障が無料付帯」「女性限定でガン診断給付金」「印紙代不要」「他行口座からの資金移動手数料0円」などがあります。
大きな特徴は「業界トップクラスの低金利」と「全疾病保障が無料付帯」という2点です。
ガン(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎やそれ以外の病気になって就業不能状態になった場合、最長12カ月は毎月のローン返済額が保険金で支払われ、12ヵ月を経過するとローン残債全額が保険で支払われるので住宅ローンが完済状態になるのです。
他の銀行でも、3大疾病保障、8疾病保障などが付帯されている住宅ローンもあるのですが、有料で「金利+0.3%」というのが相場です。たった0.3%と考えてしまいがちですが、総返済額で計算すれば200万円~300万円ぐらいの負担増になります。
これが無料で付帯されているということが住信SBIネット銀行住宅ローンの独自のメリットになっているのです。その上、低金利なのですから、借り換えで年齢が高くなっている、病気リスクが大きくなっている方にはありがたい住宅ローンとなっています。
病気になるリスクを回避したい方、老後までの安全性を重視したい方、その上で低金利の住宅ローンを検討している方におすすめできる住宅ローンとなっています。
住信SBIネット銀行住宅ローンキャンペーン
注目金利
住宅ローン名 | 金利タイプ | 借入期間 | 実質金利(年率) 保証料/優遇込み | 当初期間終了後 変動金利 | 優遇・備考 | 事務手数料(税込) ※%は借入額に対しての割合 | 保証料 |
住信SBIネット銀行住宅ローンメリット
- 変動金利は業界トップクラスの低金利
- 当初固定金利は業界トップクラスの低金利
- 全疾病保障が無料付帯
- 女性限定でガン診断給付金
- 印紙代不要
- 他行口座からの資金移動手数料0円
- 保証料無料のネット銀行モデル
- 病気による返済負担増加リスクを軽減できる
住信SBIネット銀行住宅ローンデメリット
- 当初固定金利の金利は低金利ですが当初期間終了後の金利上昇幅は大きい
住信SBIネット銀行住宅ローン金利
住信SBIネット銀行住宅ローン金利の検証結果
住信SBIネット銀行住宅ローン金利のメリット
- 変動金利はネット銀行の中でも1位、2位を争う低金利設定
- 当初固定金利も、当初期間の金利は低金利
住信SBIネット銀行住宅ローン金利のデメリット
- 「自己資金20%未満」「自己資金20%以上」「借り換え」で適用金利に差がある
- 当初固定金利は、当初期間終了後の金利上昇幅が大きい
変動金利プラン
住宅ローン名 | 金利タイプ | 借入期間 | 実質金利(年率) 保証料/優遇込み | 当初期間終了後 変動金利 | 優遇・備考 | 事務手数料(税込) ※%は借入額に対しての割合 | 保証料 |
当初固定金利プラン
住宅ローン名 | 金利タイプ | 借入期間 | 実質金利(年率) 保証料/優遇込み | 当初期間終了後 変動金利 | 優遇・備考 | 事務手数料(税込) ※%は借入額に対しての割合 | 保証料 |
全期間固定金利プラン
住宅ローン名 | 金利タイプ | 借入期間 | 実質金利(年率) 保証料/優遇込み | 当初期間終了後 変動金利 | 優遇・備考 | 事務手数料(税込) ※%は借入額に対しての割合 | 保証料 |
ミックスローン
ミックスローンは利用可能です。「変動金利タイプ」「固定金利特約タイプ」(2年・3年・5年・7年・10年・15年・20年・30年・35年)の金利タイプの中から、2つの金利タイプを自由に選べます。
金利タイプの変更
金利タイプの変更の可否
- 変動金利タイプ : 固定金利特約への変更が可能
- 固定金利タイプの特約期間中 : 不可
- 固定金利タイプの特約期間終了後 : 自動的に変動金利タイプへ変更。その後金利タイプの変更が可能
金利タイプの変更方法
- 変動金利タイプから固定金利タイプへ変更をご希望の場合
ご希望の金利切替月の1日から約定返済日の前日までに〔ログイン > 住宅ローン > ご契約済みのかた > 金利切替〕より予約
- 固定金利タイプから固定金利タイプへ変更をご希望の場合
固定金利特約期間満了月の1日から固定金利特約期間満了月の約定返済日の前日までに〔ログイン > 住宅ローン > ご契約済みのかた > 金利切替〕より予約
住信SBIネット銀行住宅ローン借り換え評価
住信SBIネット銀行住宅ローン借り換え検証結果
借り換えで重要なポイント
住宅ローンの借り換えで重要なポイントは
- 現在借り入れ中の住宅ローン金利と借り換え先の金利にどれぐらい差があるのか?
- 「金利低下による返済額削減額」 > 「借り換え諸費用」になっているか?
- 借り換え後の住宅ローンの保障に強みはあるのか?
の3点です。
住信SBIネット銀行の住宅ローンの場合は
現在借り入れ中の住宅ローン金利と借り換え先の金利にどれぐらい差があるのか?
- 変動金利は業界トップクラスの低金利
- 借り換え専用の低金利プランあり
ですので、「変動金利」を選ぶのであれば、金利差は大きくなり、十分な借り換えメリットが期待できます。
「金利低下による返済額削減額」 > 「借り換え諸費用」になっているか?
金利差が大きいのであれば、返済額の削減効果も高いはずです。また、住信SBIネット銀行の住宅ローンは印紙代(2万円程度)も不要になるため、ほかの銀行の住宅ローンよりも、「借り換えメリットは出やすい」はずです。
借り換え後の住宅ローンの保障に強みはあるのか?
住信SBIネット銀行住宅ローンでは「全疾病保障無料付帯」という特典があります。借り換え時には、新規借入時よりも年齢が高くなっているので、がん保障無料付帯というのは大きなアドバンテージと言っていいでしょう。
注意しなければならない点
- 当初固定金利の場合、当初期間終了後の金利は上昇してしまう
- 当初固定金利ではそれほど金利メリットがない
- 長期の固定金利ではそれほど金利メリットがない
という問題点もあるため、上記の金利タイプの場合は、借り換えはおすすめできません。
検証結果
住信SBIネット銀行住宅ローンは
- 変動金利が低金利(借り換え専用金利プランあり)
- WEB契約であれば印紙代不要
- 全疾病保障が無料付帯されている
と諸費用の安さはありませんが、それ以外の2点とも、十分なメリットがあるため、借り換えにおすすめできる住宅ローンと言えます。
ただし、
- 当初固定金利の場合、当初期間終了後の金利は上昇してしまう
- 当初固定金利ではそれほど金利メリットがない
- 長期の固定金利ではそれほど金利メリットがない
という点を考慮すると借り換えにおすすめできるが、金利タイプは選ぶということを理解しておく必要があります。
住信SBIネット銀行住宅ローン審査評価
住信SBIネット銀行住宅ローン審査検証結果
住宅ローン審査の傾向としては
- 低金利の住宅ローン → 審査が厳しくなる
- 高金利の住宅ローン → 審査が甘くなる
- ネット銀行 → 借り換え重視
というものがあります。
住信SBIネット銀行の住宅ローン審査の場合
低金利の住宅ローンですから、審査は比較的厳しいことが推察されます。
また、ネット銀行ですので「新規借り入れ」よりも「借り換え」の方の方が審査は通りやすい可能性があります。
住信SBIネット銀行の住宅ローン審査の口コミ
出典:マンションコミュニティ
検証結果
住信SBIネット銀行の住宅ローンは低金利のネット銀行ですので
- 審査は厳しい
- 「新規借り入れ」よりは「借り換え」利用者の方を重視している
ことが考えられます。
口コミからわかることは
- 住信SBIネット銀行は「本審査に時間がかかる」
- 疾病保障の審査だけ落ちることもある
「審査が厳しい」という声よりも、「時間がかかる」という声の方が多い形になっています。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは「時間がかかる」ことを前提として、他の銀行の住宅ローンも並行して申し込んでおくことをおすすめします。
審査難易度
審査期間
住信SBIネット銀行は仮審査があって、仮審査通過後に正式審査になります。仮審査は「仮審査申込み当日から3営業日以内」と比較的早く審査結果は出ますが、そこから時間がかかります。
「仮審査申込日から借入希望日までには1カ月半以上必要です。」とウェブサイト上にも記載されている通りで、1か月半を見ておく必要があります。
住信SBIネット銀行住宅ローン諸費用
住信SBIネット銀行住宅ローン諸費用検証結果
住信SBIネット銀行住宅ローンの諸費用/2024年12月
銀行 | 事務手数料(税込) ※%は借入額に対しての割合 | 保証料 | 団信料 |
---|---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 2.20% | 無料 | 無料 |
他のネット銀行の住宅ローン諸費用/2024年12月
銀行 | 事務手数料(税込) ※%は借入額に対しての割合 | 保証料 | 団信料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 2.20% | 無料 ※※審査の結果、保証会社をご利用いただく場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途お支払いいただく保証料はございません。 | 無料 |
ソニー銀行 | 2.20% | 無料 | 無料 |
SBI新生銀行 | 2.20% | 無料 | 無料 |
楽天銀行 | 330,000 | 無料 | 無料 |
イオン銀行 | 2.20% | 無料 | 無料 |
住信SBIネット銀行住宅ローンの諸費用は、他のネット銀行と横並びで
- 事務手数料:借入額の2.2%(税込)
- 保証料:無料
となっています。
ネット銀行の中にも、事務手数料を安く設定する分、金利を高くしているところもあるため、一部のネット銀行と比較すると事務手数料は高くなってしまいます。ただし、金利との兼ね合いもあるので、一概に「事務手数料が高い≒お得じゃない」と言い切ることはできません。
電子契約を採用することで印紙代が不要に
住信SBIネット銀行住宅ローンでは電子契約を採用しています。
ただし、金銭消費貸借契約をWEBサイトでご契約のかたは、契約書へ印紙の貼付が発生しないため、印紙代はかかりません。
となっているので、WEBで契約する場合には、ネット銀行らしく、契約書が不要なのです。
契約書が不要な電子契約の場合は、印紙が不要なので、印紙代も発生しません。
印紙代一覧
契約金額 | 印紙税 |
---|---|
1万円未満 | 非課税 |
10万円以下 | 200円 |
10万円を超え50万円以下 | 400円 |
50万円を超え100万円以下 | 1千円 |
100万円を超え500万円以下 | 2千円 |
500万円を超え1千万円以下 | 1万円 |
1千万円を超え5千万円以下 | 2万円 |
5千万円を超え1億円以下 | 6万円 |
1億円を超え5億円以下 | 10万円 |
5億円を超え10億円以下 | 20万円 |
10億円を超え50億円以下 | 40万円 |
50億円を超えるもの | 60万円 |
契約金額の記載のないもの | 200円 |
住宅ローンの契約額が
- 500万円を超え1千万円以下 → 1万円の節約
- 1千万円を超え5千万円以下 → 2万円の節約
- 5千万円を超え1億円以下 → 6万円の節約
になるのです。
検証結果
住信SBIネット銀行住宅ローンの諸費用は
- 事務手数料:借入額の2.2%(税込)
- 保証料:無料
ですので、一般的なネット銀行と同じ平均的な設定となっています。
ただし、WEB契約の場合は「電子契約」を採用しているため
- 印紙税:無料
というメリットがあります。一般的な物件であれば1万円~6万円程度の節約が可能になり、諸費用も安くなります。
事務手数料
借入額の2.2%(税込)
保証料
無料
一部繰り上げ返済手数料
無料
全額繰り上げ返済手数料
変動金利:無料
固定金利特約期間中:33,000円(税込)
金利タイプの変更手数料
変動金利から固定金利特約への変更:無料
固定金利特約期間終了時の金利タイプの変更:無料
条件変更手数料
事務取扱手数料:5,500円(税込)
印紙税
無料(※WEB契約の場合)
登記費用(概算)
※新築マンション想定
登録免許税
土地評価額 × 2.0% + 建物評価額 × 0.4% ※軽減措置の対象になるケースあり
司法書士報酬・実費:30,000~60,000円程度
抵当権設定登記費用
借入額 × 0.4% ※軽減措置の対象になるケースあり
司法書士報酬・実費:60,000~100,000円程度
その他発生が予測される諸費用
火災保険料
引っ越し費用
新居の家具費用(カーテン、照明なども含む)
修繕一時金(新築マンション)
住信SBIネット銀行住宅ローン保障評価
住信SBIネット銀行住宅ローン保障検証結果
住信SBIネット銀行住宅ローンの無料保障特典/2024年12月
銀行 | 団信料 | 保障特典 |
---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 無料 | 全疾病保障団信無料 |
他の銀行の住宅ローンの無料保障特典/2024年12月
銀行 | 団信料 | 保障特典 |
---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 無料 | 全疾病保障団信無料 |
住信SBIネット銀行 | 無料 | 全疾病保障団信無料 |
ソニー銀行 | 無料 | がん50%保障団信無料(50歳未満) |
ソニー銀行 | 無料 | がん50%保障団信無料(50歳未満) |
ソニー銀行 | 無料 | がん50%保障団信無料(50歳未満) |
ソニー銀行 | 無料 | がん50%保障団信無料(50歳未満) |
auじぶん銀行 | 無料 | がん50%保障団信無料 全疾病特約(全疾病保障団信無料) |
auじぶん銀行 |
住信SBIネット銀行住宅ローンの変動金利/2024年12月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
変動金利の住宅ローン上位5位/2024年12月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
住宅ローン金利比較はこちら
時期によって、変動金利が低金利の上位の顔ぶれは変わってしまいますが、基本的に住信SBIネット銀行住宅ローンの変動金利が業界トップクラスの低金利であることは間違えありません。
基本的に常に1位、2位を争う低金利と考えて良いでしょう。
「借り換え専用」のプランもトップクラスの低金利ですし、「新規借入」で利用できるプランも、トップクラスの低金利です。
常に一番金利が低金利というわけではありませんが、これとは別に「全疾病保証無料付帯」という大きな特典もあるため、変動金利を選ぶのであれば、有力な候補であることは間違えないでしょう。
補足
同じ低金利の住宅ローンにSBIマネープラザの「ミスター住宅ローンREAL」がありますが、これは住信SBIネット銀行の住宅ローン商品をSBIマネープラザなどの店舗で販売してる商品なので「金利は同じ」になります。
住信SBIネット銀行住宅ローンの当初10年固定金利/2024年12月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
当初10年固定金利の住宅ローン低金利トップ5/2024年12月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
住宅ローン金利比較はこちら
住信SBIネット銀行住宅ローンは、当初10年固定金利はそれほど金利の優位性があるものではありません。
住信SBIネット銀行住宅ローンの金利で注意しなければならない点
当初10年固定金利(「当初期間引下げプラン」)の場合、当初期間終了後の金利の引き下げ幅が小さくなってしまうということです。
ということを意味します。
当初引下げプラン/当初10年固定金利(2018年1月時点の引き下げ幅)
となっています。つまり、当初固定金利(当初期間引下げプラン)は、当初期間中は住宅ローンの中でもトップクラスの低金利になる一方で、当初期間終了後の金利を比較してみると、競合他社よりも割高な金利になってしまうのです。
単純に1.0%以上はどの金利タイプを選んでも、当初期間終了後に金利が上昇してしまうのです。
2024年12月時点金利住信SBIネット銀行住宅ローンの35年固定金利/2024年12月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
35年固定金利の住宅ローン低金利トップ5/2024年12月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
住宅ローン金利比較はこちら
35年などの長期の固定金利で見ると、フラット35と比較すると金利的にはかなり高金利になってしまいます。長期の固定金利としては選びにくい住宅ローンです。
検証結果
住信SBIネット銀行の住宅ローン金利は、変動金利は、業界で1位、2位を争うトップクラスの低金利に設定されています。
しかしながら、
というマイナス点があるのです。
住信SBIネット銀行の住宅ローンでおすすめできる金利プランは
「変動金利」
です。
「借り換え専用プラン」はさらに低金利に設定されているので、当然「借り換えメリット」も大きくなります。借り換えでもおすすめできる住宅ローンです。