三井住友銀行住宅ローンの概要
三井住友銀行は三井住友フィナンシャルグループ傘下の100%子会社で言わずと知れた大手都市銀行(メガバンク)です。
三井住友銀行の住宅ローンの特徴は「メガバンクの信頼性」「全国展開しており店舗での相談が可能」「当初10年固定金利が低金利」「夫婦ともに団信ができるクロスサポートがある」「地震、台風、洪水などの自然災害で住宅ローン返済が免除になる保険が付帯できる」「住宅ローンで貯まったポイントを預金金利に変えられる」という特徴があります。
メガバンクの住宅ローンですので「信頼性」と「全国の店舗で相談できる」大きなメリットがある一方、低金利という面ではネット銀行に後れを取っている状況です。
メガバンクが推しているのは「当初10年固定金利」で、三井住友銀行住宅ローンも、「当初10年固定金利」が低金利の住宅ローンとなっています。
三井住友銀行住宅ローンには、独自のサービスをいくつか提供しています。
一つは「クロスサポート」です。通常、夫婦が住宅ローンを組むペアローンでは、亡くなったとしても、亡くなった方の担当している債務額しか団信では保証されず、残された配偶者の住宅ローン残高は残ってしまいます。このクロスサポートは金利+0.18%上乗せという費用が発生するものの、夫婦どちらかが亡くなったとしても、住宅ローン全額が保険金で支払われます。
二つ目は「自然災害時返済一部免除特約」です。地震や台風、洪水など洪水などの自然災害に合った時に住宅ローン残高の50%が保険金で支払われる保険です。地震保険に入っていても、全壊時に補償されるのは再調達価格の50%までですので、不足してしまうのです。それをカバーできる特約となっています。これも有料です。
他にも、「住宅ローンで貯まったポイントを預金金利に変えられる」という変わったポイントプログラムが用意されています。
三井住友銀行住宅ローンは、ペアローンを組もうとしている方、自然災害のリスクを軽減したい方におすすめできる住宅ローンとなっています。
三井住友銀行住宅ローンキャンペーン
注目金利
住宅ローン名 | 金利タイプ | 借入期間 | 実質金利(年率) 保証料/優遇込み | 当初期間終了後 変動金利 | 優遇・備考 | 事務手数料(税込) ※%は借入額に対しての割合 | 保証料 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
最後までずーっと引き下げプラン | 変動金利 | (-) | 0.675%~0.925% | 0.675%~0.925% | - | 3300000.00% | 0.20%金利上乗せ |
最後までずーっと引き下げプラン | 当初固定金利 | (2年) | 1.800%~2.050% | 0.675%~0.925% | - | 3300000.00% | 0.20%金利上乗せ |
超長期固定金利型 | 全期間固定金利 | (10年~15年) | 2.530%~3.030% | 2.530%~3.030% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
住宅ローン(借り換え)/超長期固定金利型 | 全期間固定金利(借り換え) | (10年~15年) | 2.100% | 2.100% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
最後までずーっと引き下げローン | 変動金利(借り換え) | (-) | 0.675%~0.875% | 0.675%~0.875% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
三井住友銀行住宅ローンメリット
- メガバンクの信頼性
- 全国展開しており店舗での相談が可能
- 当初10年固定金利が低金利
- 夫婦ともに団信ができるクロスサポートがある
- 地震、台風、洪水などの自然災害で住宅ローン返済が免除になる保険が付帯できる
- 住宅ローンで貯まったポイントを預金金利に変えられる
三井住友銀行住宅ローンデメリット
- 保証料が金利+0.2%
- 金利に幅があるため、審査次第で高い金利が適用されてしまう
- 変動金利、当初固定金利ともネット銀行よりも高い金利設定
三井住友銀行住宅ローン金利
三井住友銀行住宅ローン金利の検証結果
三井住友銀行住宅ローン金利のメリット
- 「当初10年固定金利」は低金利
- 「当初10年固定金利」は金利に幅もない
三井住友銀行住宅ローン金利のデメリット
- 保証料が「金利+0.2%」
- 「変動金利」「当初固定金利」はネット銀行よりも高い金利設定
- 金利に幅があるので審査次第で高い方の金利が適用されてしまう
変動金利プラン
住宅ローン名 | 金利タイプ | 借入期間 | 実質金利(年率) 保証料/優遇込み | 当初期間終了後 変動金利 | 優遇・備考 | 事務手数料(税込) ※%は借入額に対しての割合 | 保証料 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
最後までずーっと引き下げプラン | 変動金利 | (-) | 0.675%~0.925% | 0.675%~0.925% | - | 3300000.00% | 0.20%金利上乗せ |
最後までずーっと引き下げローン | 変動金利(借り換え) | (-) | 0.675%~0.875% | 0.675%~0.875% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
当初固定金利プラン
住宅ローン名 | 金利タイプ | 借入期間 | 実質金利(年率) 保証料/優遇込み | 当初期間終了後 変動金利 | 優遇・備考 | 事務手数料(税込) ※%は借入額に対しての割合 | 保証料 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
最後までずーっと引き下げプラン | 当初固定金利 | (2年) | 1.800%~2.050% | 0.675%~0.925% | - | 3300000.00% | 0.20%金利上乗せ |
最後までずーっと引き下げプラン | 当初固定金利 | (3年) | 1.900%~2.150% | 0.675%~0.925% | - | 3300000.00% | 0.20%金利上乗せ |
最後までずーっと引き下げプラン | 当初固定金利 | (5年) | 1.950%~2.200% | 0.675%~0.925% | - | 3300000.00% | 0.20%金利上乗せ |
最後までずーっと引き下げプラン | 当初固定金利 | (10年) | 2.250%~2.500% | 0.675%~0.925% | - | 3300000.00% | 0.20%金利上乗せ |
最初にぐぐっと引き下げローン | 当初固定金利 | (5年) | 1.650% | 1.275% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
最初にぐぐっと引き下げローン | 当初固定金利 | (10年) | 1.950% | 1.275% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
最後までずーっと引き下げローン | 当初固定金利(借り換え) | (2年) | 1.800%~2.000% | 0.675%~0.875% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
最後までずーっと引き下げローン | 当初固定金利(借り換え) | (3年) | 1.900%~2.100% | 0.675%~0.875% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
最後までずーっと引き下げローン | 当初固定金利(借り換え) | (5年) | 1.950%~2.150% | 0.675%~0.875% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
最後までずーっと引き下げローン | 当初固定金利(借り換え) | (10年) | 2.250%~2.450% | 0.675%~0.875% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
最初にぐぐっと引き下げローン | 当初固定金利(借り換え) | (5年) | 1.650% | 1.275% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
最初にぐぐっと引き下げローン | 当初固定金利(借り換え) | (10年) | 1.950% | 1.275% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
全期間固定金利プラン
住宅ローン名 | 金利タイプ | 借入期間 | 実質金利(年率) 保証料/優遇込み | 当初期間終了後 変動金利 | 優遇・備考 | 事務手数料(税込) ※%は借入額に対しての割合 | 保証料 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
超長期固定金利型 | 全期間固定金利 | (10年~15年) | 2.530%~3.030% | 2.530%~3.030% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
超長期固定金利型 | 全期間固定金利 | (15年~20年) | 2.590%~3.090% | 2.590%~3.090% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
超長期固定金利型 | 全期間固定金利 | (20年~35年) | 2.800%~3.300% | 2.800%~3.300% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
住宅ローン(借り換え)/超長期固定金利型 | 全期間固定金利(借り換え) | (10年~15年) | 2.100% | 2.100% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
住宅ローン(借り換え)/超長期固定金利型 | 全期間固定金利(借り換え) | (15年~20年) | 2.190% | 2.190% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
住宅ローン(借り換え)/超長期固定金利型 | 全期間固定金利(借り換え) | (20年~25年) | 2.250% | 0.650%~1.150% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
住宅ローン(借り換え)/超長期固定金利型 | 全期間固定金利(借り換え) | (25年~30年) | 2.630% | 2.630% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
住宅ローン(借り換え)/超長期固定金利型 | 全期間固定金利(借り換え) | (30年~35年) | 2.680% | 2.680% | - | 33,000 | 0.20%金利上乗せ |
ミックスローン
ミックスローンは利用可能です。商品名は「ミックスプラン」です。組み合わせは自由に設定可能です。10万円単位で組み合わせることができます。
金利タイプの変更
金利タイプの変更の可否
- 変動金利 : 固定金利への変更が可能
- 固定金利の特約期間中 : 変更不可
- 固定金利の特約期間終了後 : 金利タイプの変更が可能
金利タイプの変更方法
- 店頭
- インターネットバンキング(SMBCダイレクト)
「インターネットバンキング(SMBCダイレクト)」で、インターネットにより金利プランの切替手続きを行うことができます。インターネットで金利プランの切替手続きを行う場合は、金利再設定手数料が無料です。
三井住友銀行住宅ローン借り換え
三井住友銀行住宅ローン借り換え検証結果
借り換えで重要なポイント
住宅ローンの借り換えで重要なポイントは
- 現在借り入れ中の住宅ローン金利と借り換え先の金利にどれぐらい差があるのか?
- 「金利低下による返済額削減額」 > 「借り換え諸費用」になっているか?
- 借り換え後の住宅ローンの保障に強みはあるのか?
の3点です。
三井住友銀行の住宅ローンの場合は
現在借り入れ中の住宅ローン金利と借り換え先の金利にどれぐらい差があるのか?
三井住友銀行の住宅ローンの金利は
- ネット銀行と比較して高金利
- 金利に幅があるのでどの金利が適用されるのか?審査後にしかわからない
というデメリットがあります。
金利が高金利になってしまうと、借り換えメリットは当然少なくなるか、なくなってしまうので借り換えには向かない金利設定と言えます。
ただし、三井住友銀行には「住宅ローン(借り換え)」の専用プランもあります。これは多少低金利になっているため、借り換えを検討するのであれば、こちらのプランをおすすめします。
「金利低下による返済額削減額」 > 「借り換え諸費用」になっているか?
「金利+0.2%」分の保証料が発生してしまうので、事務手数料自体は安く、借り換え諸費用も抑えられるのですが、その分金利が割高になってしまうので注意が必要です。
借り換え後の住宅ローンの保障に強みはあるのか?
三井住友銀行住宅ローンには、無料で付帯される保障サービスはありません。
検証結果
三井住友銀行住宅ローンは
- 高金利
- 諸費用は安いが保証料として金利に乗っかっている
- 保障面での強みはない
という特徴があるため、借り換えにはおすすめできない住宅ローンとなっています。借り換えであれば、ほかの銀行の住宅ローンを検討しましょう。
三井住友銀行住宅ローン審査
三井住友銀行住宅ローン審査検証結果
住宅ローン審査の傾向としては
- 低金利の住宅ローン → 審査が厳しくなる
- 高金利の住宅ローン → 審査が甘くなる
- ネット銀行 → 借り換え重視
というものがあります。
三井住友銀行の住宅ローン審査の場合
三井住友銀行は、基本的には「都市銀行(メガバンク)」であり、高金利の住宅ローンを基本的に提供しています。
また、三井住友銀行の住宅ローンは
- 高金利
- 金利に幅がかなりある
ため、「審査の評価が低かったら、適用金利を引き上げればよい。」という判断が可能になります。金利がそもそも高いことと、適用金利設定の自由度が高いことから、審査は甘いと考えられます。
口コミを見る限りも、「審査が甘い」「借入があっても審査に通る」というコメントが多くあります。「金利を上げれば審査に通ります。」「融資額を減らせば審査に通ります。」といった、柔軟な提案が受けられることがかかれています。これは都市銀行だからできるものと考えて良いでしょう。
三井住友銀行住宅ローンの変動金利/2024年9月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
変動金利の住宅ローン上位5位/2024年9月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
住宅ローン金利比較はこちら
時期によって、変動金利が低金利の上位の顔ぶれは変わってしまいますが、基本的に三井住友銀行住宅ローンの変動金利は、比較的高い金利に設定されています。
三井住友銀行の住宅ローンは「金利+0.2%」分の保証料が発生するので、その分金利が高くなってしまうのです。保証料を除けば、ネット銀行と同レベルの低金利になるのですが、そういうサービス設計にはなっていないのです。
三井住友銀行住宅ローンの当初10年固定金利/2024年9月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
当初10年固定金利の住宅ローン低金利トップ5/2024年9月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
住宅ローン金利比較はこちら
三井住友銀行住宅ローンは、当初10年固定金利の中でも、高金利の住宅ローンとなってしまいます。
メガバンクと言えば、販売を強化しているのは「当初10年固定金利」なのですが・・・
理由は変動金利と同じで保証料分の「金利+0.2%」が重くのしかかってしまうのです。
ただし、「当初10年固定金利」には前述したような「金利の幅」が設定されていない分、申込時に金利が確定できる安心感はあります。
三井住友銀行住宅ローンの35年固定金利/2024年9月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
35年固定金利の住宅ローン低金利トップ5/2024年9月
保証料/優遇込み
変動金利
※%は借入額に対しての割合
住宅ローン金利比較はこちら
三井住友銀行住宅ローンの35年の固定金利は、十分に低金利な方ではあるのですが、フラット35と比較してしまうとかなり高金利という判断になってしまいます。
ただし、三井住友銀行住宅ローンには「団信」が付帯していて、フラット35には「団信」が付帯されていないことには考慮する必要があります。「団信」付帯は、金利換算すると0.2%ぐらいの違いになってきます。
0.2%分を加味してもフラット35の方が低金利であり、三井住友銀行住宅ローンの長期固定金利は、選びにくい住宅ローンとなってしまいます。
検証結果
三井住友銀行の住宅ローン金利は
ネット銀行の住宅ローンと比較すると
というポイントがあり、「金利の高さが大きなネック」となってしまうのは明らかです。
それだけ、メガバンクは「対応が親切なこと」や「信頼性が高いこと」などのメリットがある裏返しと言っても良いでしょう。
低金利の住宅ローンを探している方にはおすすめできません。