住宅ローン審査の甘い銀行の見極め方10箇条

man
「審査の甘い住宅ローンってどれ?」
「審査の甘いところしか通らなそう。」

住宅ローン審査に落ちてしまった、なかなか審査に通らないという方の場合には「審査の甘い住宅ローンを見つけたい。」と考えている方も少なくありません。では、住宅ローン審査の甘い銀行と言うのは、どのような銀行なのでしょうか?今回は、住宅ローン審査の甘い銀行の見極め方10箇条を紹介します。

その1.金利が高い住宅ローンは審査が甘い

住宅ローンに限らず、ローンと金利の関係は下記のようになっています。

  • 金利を高く設定する = 許容できる貸し倒れ率が高くなる = 審査が甘い
  • 金利を低く設定する = 許容できる貸し倒れ率が低くなる = 審査が厳しい

という関係になります。

金利が高ければ、十分に銀行側の収益があるのですから、多少貸し倒れが発生しても、その貸し倒れ損失を耐えることができるのです。

しかし、金利が低く設定されている場合には、銀行は薄利で住宅ローンを提供することになります。利益が薄いのですから、貸し倒れ損失が多く発生するとさらに利益がなくなってしまうのです。結果として、金利を低金利に設定するとすれば、審査は厳しくせざるを得ないのです。

つまり

金利が高い銀行の住宅ローンは、許容できる貸し倒れの幅が広くなるので審査が甘い

という法則が成り立つのです。

また、多くの方は、あたりまえのように低金利の住宅ローンを選ぶので、金利が高い住宅ローンというのは申込者が集まりにくいという傾向があります。

申込者が集まりにくいのですから、銀行も「できるだけ審査に通したい。」という感情になり、審査に通りやすくなるのです。

その2.金利に幅がある住宅ローンは審査が甘い

住宅ローンの金利を見ると

2017年9月時点

ソニー銀行

変動金利:0.499%

楽天銀行

変動金利:0.507%~1.157%

というように

金利に幅がない適用金利が一つのだけのソニー銀行のようなパターンもあれば
金利に幅がある、適用金利が審査をしてみないとわからない楽天銀行のようなパターンもあります。

審査に通る自信があるのであれば

「必ずその金利が適用される、金利に幅がない住宅ローン」がおすすめ

ですが

「審査が甘い」という視点で住宅ローンを選ぶのであれば

「金利に幅がある、適用金利が審査をしてみないとわからない住宅ローン」がおすすめ

となるのです。

銀行の目線で言えば

「金利に幅を作る」ということは

consultant
「審査の評価が低かった場合に、断るのではなく金利を上げて融資を実行したい。」

ということですから、審査が甘くなるのです。

その3.申込者が少ない銀行の住宅ローンは審査が甘い

銀行にとって、住宅ローンというのは主力商品です。

2017年の状況で言えば

  • 日銀に預金するとマイナス金利で利息を取られる。
  • 国債金利もマイナスになり、国債金利での運用もできない。
  • カードローンは世間の声が厳しく、規制も強化された。
    ・・・

となると、持っている預金の運用先というのは

  1. 企業への融資
  2. 住宅ローンへの融資

の2つしか主要な選択肢は残っていないのです。

申込者が少ない銀行にとってみれば、住宅ローンに申込んでくれたお客さんは逃したくないので、審査が甘くなるのです。

申込者が少ない銀行というのは

申込者のランキングで言えば

  1. メガバンク(都市銀行)
  2. ネット銀行/流通系銀行
  3. 信託銀行
  4. 第一地方銀行
  5. 第二地方銀行
    ・・・

となるので

concierge
狙い目は「第二地方銀行」ということになります。

その4.広告宣伝費をかけていない銀行の住宅ローンは審査が甘い

広告宣伝費はかければかけるほど、コストになります。

まったく、同じ金利設定の銀行があった場合

  • 銀行A:広告宣伝を積極的に行っている。
  • 銀行B:広告宣伝はほぼ行っていない。

のであれば

  • 銀行A:広告宣伝を積極的に行っている。 → コスト高 → 許容できる貸し倒れ率が低くなる
  • 銀行B:広告宣伝はほぼ行っていない。 → コスト低 → 許容できる貸し倒れ率が高くなる

のですから、

インターネット広告などを見ない銀行の方が住宅ローン審査が甘い可能性が高い

のです。

その5.付加価値サービス、特典がない住宅ローンは審査が甘い

住宅ローンは、金利の低金利競争が激化している反面、金利を下げるにしても限界値に達している状況があります。

変動金利

2017年9月時点

  • auじぶん銀行:0.497%
  • ソニー銀行:0.499%
  • 住信SBIネット銀行:0.444%
  • イオン銀行:0.570%

と、0.001%の争いと言っていいぐらいです。

銀行は、これ以上金利を下げられないので、各銀行とも「付加価値サービス」や「特典」に力を入れる傾向が強くなっています。

例えば

  • ポイントプレゼント
  • 家事代行サービス
  • 病児保育サービス
  • 生活用品、家具の優待サービス
  • 系列店舗での割引サービス
  • 疾病保障付団信無料
  • がん診断団信無料
  • 介護保障付団信
  • 諸費用の借入可能
  • リフォーム費用の借入可能
    ・・・

などです。

しかし、この「付加価値サービス」や「特典」にも、当然コストが発生するのですから

まったく、同じ金利設定の銀行があった場合

  • 「付加価値サービス」や「特典」がある銀行 → 審査が厳しい
  • 「付加価値サービス」や「特典」がない銀行 → 審査が甘い

ということになるのです。

審査の甘い住宅ローンを選ぶという点では、「付加価値サービス」や「特典」がない銀行を選ぶべき

なのです。

その6.給与振込み口座での優遇を明記している銀行の住宅ローンは審査が甘い

銀行によっては

当行の銀行口座を給与振込み口座に設定していただければ、住宅ローン金利を0.1%優遇します。

というような記載があるのです。

例:西京銀行

引き下げ項目 引き下げ幅
ご本人または連帯債務者で当行の口座に給与振込をご指定いただいている方 0.5
ご本人または連帯債務者で当行の口座に年金振込をご指定いただいている方 0.5
ご本人の口座より自動引落し(公共料金・クレジット等)の利用が2つ以上設定されている方 0.2
ご本人の口座より自動引落し(公共料金・クレジット等)の利用が5つ以上設定されている方 0.3
ご本人の口座より自動引落し(公共料金・クレジット等)の利用が7つ以上設定されている方 0.5
ご本人の定期性預金残高が100万円以上である方 0.1
ご本人の定期性預金残高が300万円以上である方 0.2
ご本人の定期性預金残高が500万円以上である方 0.3
ご本人の定期性預金残高が1,000万円以上である方 0.5
ご本人が毎月1万円以上の定期性積立をされている方 0.1
ご本人にカードローン契約がある方 0.1
ご本人に消費者ローンの利用がある方 0.1
ご本人にさいきょうインターネットバンキングの契約がある方 0.1
住宅ローンのご返済状況が良好な方 0.2

と明確に金利引き下げ条件が記載されています。

仮に他の銀行の住宅ローン審査に落ちたとしても・・・

このように給与振込口座、年金振込み口座にして、自動引落し(公共料金・クレジット等)の利用をして、定期性積立でも利用する形にすれば、かなりの確率で審査に通してくれるはずです。

優遇条件が明記されている銀行の場合は、優遇条件をクリアすれば金利面の優遇だけでなく、審査面でも優遇してくれる可能性が高い

と言えるのです。

その7.不動産会社がすすめてくる住宅ローンは審査が甘い

住宅ローンを検討する前に、ほとんどの方は購入する物件、建築する物件を決めているはずです。

購入を仲介してくれている不動産会社は、必ずと言っていいほど、住宅ローンの提案をしてくるはずです。

しかし、当サイトを見ていただいている方ならわかるかと思いますが・・・

不動産会社がすすめてくる住宅ローンにネット銀行がない

という事実に気付くかもしれません。

これには複数の理由があるのですが

その理由のひとつとして

不動産会社は

man
「低金利だけれども、審査が厳しいネット銀行の住宅ローンを案内したくない。」
「金利はどうでもいいが、審査落ちして、不動産の購入が流れたら困る。」

と考えているのです。

結果として、不動産会社がすすめてくる住宅ローンというのは

審査落ちして不動産の購入がながれてしまわない「審査の甘い住宅ローン」の可能性が高い

のです。

審査に不安のない方の場合は

低金利の住宅ローンを提案してこない不動産会社の推奨は無視して構いませんが・・・

こと、「審査に甘い」住宅ローンを選ぶという視点でみると

不動産会社がすすめてくる住宅ローンは重要な候補になる

のです。

取引件数の多い不動産会社は、いろいろな銀行の住宅ローンをすすめているので、実感値として審査に通りやすい住宅ローンがわかっているのです。

man
「不動産会社に審査の甘い住宅ローンを紹介してください。」

と頼むのも賢い審査の甘い住宅ローンを選ぶ方法なのです。

その8.住宅ローンの商品ラインナップが多い銀行は審査が甘い

銀行によっては

  1. 「住宅ローン」

という一つのローン商品しかなく、その中で金利プランが複数ある銀行と

  1. 「住宅ローン」
  2. 「住み替えローン」
  3. 「借り換えローン」
  4. 「立て替えローン」
  5. 「日照補償付住宅ローン」
  6. 「諸費用住宅ローン」
  7. 「二世代住宅ローン」
  8. 「女性向け専用住宅ローン」
  9. 「省エネ・エコ住宅ローン」
  10. 「フラット35」
    ・・・

のように「目的別」「利用者別」に複数の住宅ローン商品を用意している銀行

の2つのパターンがあります。

「目的別」「利用者別」に複数の住宅ローン商品を用意している銀行の場合は

  • 目的に即した住宅ローン審査
  • 利用者に即した住宅ローン審査

になるので

目的や利用者に合致する場合、総合的な住宅ローン審査と比較して、審査が通りやすくなるのです。
  • 女性の方 → 女性専用住宅ローンがある銀行を探す
  • 二世代住宅を検討している方 → 二世代住宅専用住宅ローンがある銀行を探す
    ・・・

というように「目的別」「利用者別」に応じた住宅ローンに申込むことも、審査を通すポイントになるのです。

その9.友人、知人、親戚に聞き込みをする

結局、審査の甘い銀行というのは

時期によって
銀行の収益状況によって

変わってきます。

最新の情報は、同世代の友人、知人、親戚に聞き込みをすることで発見できるものもあるのです。

その10.調査データを参考にする

下記は、当サイトで実施している口コミアンケートです。

住宅ローンで審査落ちした経験のある方

審査落ち後に最終的に借りられた銀行・金融機関はどこですか?

  • 1社目/ネット銀行・新たな形態の銀行/イオン銀行/イオン銀行住宅ローン 当初固定金利プラン
  • 1社目/ネット銀行・新たな形態の銀行/住信SBIネット銀行/住宅ローン
  • 1社目/公的金融機関(政策金融公庫、ゆうちょ銀行)/住宅金融支援機構/フラット35
  • 1社目/地方銀行/愛知銀行/住宅ローン
  • 1社目/地方銀行/紀陽銀行/無担保住宅ローン
  • 1社目/地方銀行/今では非合法の為記載しません/住宅ローン
  • 1社目/地方銀行/七十七銀行/マイカーローン
  • 1社目/地方銀行/北越銀行/ホクギン住宅ローン おまかせ一本!
  • 1社目/地方銀行/北国銀行/住宅ローン
  • 1社目/都市銀行/りそな銀行/住宅ローン
  • 1社目/都市銀行/みずほ銀行/住宅ローン2社目/公的金融機関(政策金融公庫、ゆうちょ銀行)/アルヒ/フラット35
  • 2社目/公的金融機関(政策金融公庫、ゆうちょ銀行)/スルガ銀行/固定金利選択型住宅ローン
  • 2社目/地方銀行/京都銀行/京銀住宅ローン
  • 2社目/地方銀行/静岡銀行/住宅ローン
  • 2社目/地方銀行/千葉銀行/住宅ローン
  • 2社目/地方銀行/筑波銀行/住宅ローン
  • 2社目/地方銀行/八十二銀行/住宅ローン
  • 2社目/地方銀行/百五銀行/全国保証 保証付 ホームローン 105 プラス
  • 2社目/地方銀行/福岡銀行/住宅ローン
  • 2社目/地方銀行/北海道銀行/住宅ローン
  • 2社目/地方銀行/北國銀行/住宅ローン
  • 2社目/都市銀行/りそな銀行/フラット35S
  • 2社目/都市銀行/りそな銀行/住宅ローン
  • 2社目/都市銀行/三菱UFJ銀行 /住宅ローン
  • 2社目/都市銀行/三菱UFJ銀行/住宅ローン
  • 2社目/都市銀行/三菱UFJ銀行/住宅ローン
  • 2社目/都市銀行/東京三菱UFJ/固定35フラット35S
  • 2社目/労働金庫/東北労働金庫/住宅ローン2年固定
  • 2社目/地方銀行/JAバンク/JA住宅ローン
  • 3社目/信用金庫/焼津信用金庫/住宅ローン
  • 3社目/地方銀行/北海道銀行/住宅ローン35年固定金利
  • 3社目/都市銀行/りそな銀行/住宅ローン
  • 3社目/都市銀行/三井住友銀行/住宅ローン
  • 3社目/都市銀行/三菱UFJ銀行/一般住宅ローン
  • 4社目/その他/モーゲージ/住宅ローン
  • 4社目/信用金庫/ろうきん/ろうきんフラット35
  • 5社目/地方銀行/千葉銀行/ちばぎん長期固定金利型住宅ローン

これを見る限り

1社目、2社目は

「ネット銀行」「地方銀行」「都市銀行」とまんべんなく回答がありますが

3社目は
  • 信用金庫
  • 地方銀行
  • 都市銀行
4社目は
  • フラット35
5社目は
  • 地方銀行

という結果になっています。

アンケート調査から見れば

  • 地方銀行
  • フラット35
  • 信用金庫

などが審査の甘い住宅ローンと考えて良いでしょう。


まとめ

住宅ローン審査の甘い銀行の見極め方10箇条

  1. その1.金利が高い住宅ローンは審査が甘い
  2. その2.金利に幅がある住宅ローンは審査が甘い
  3. その3.申込者が少ない銀行の住宅ローンは審査が甘い
  4. その4.広告宣伝費をかけていない銀行の住宅ローンは審査が甘い
  5. その5.付加価値サービス、特典がない住宅ローンは審査が甘い
  6. その6.給与振込み口座での優遇を明記している銀行の住宅ローンは審査が甘い
  7. その7.不動産会社がすすめてくる住宅ローンは審査が甘い
  8. その8.住宅ローンの商品ラインナップが多い銀行は審査が甘い
  9. その9.友人、知人、親戚に聞き込みをする
  10. その10.調査データを参考にする

です。

concierge

審査に通らなくて困ている方も、この条件に複数合致する銀行に申込めば、住宅ローン審査に通る可能性が格段に上がるはずです。

アンケート調査でも、4社目、5社目で審査に通った方もいるので、あきらめずに申込むことが重要です。

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